神待ち掲示板で宿泊先に困っているSという女の人とコンタクトを取ることができた。
前日は友達の家に泊まったが友達に悪いと思ったので出てきたらしい。
親不孝で友達には気を使ってしまうのは現代人だからなんでしょうね。
18時に書き込みを見、一時間後に会う約束をした。
この事を“神待ちの即会い”と勘違いする人がいてもおかしくない。
だが、彼女も即会いをしなければならない程、大変な状況下にあるのだろう。
約束をしたとはいえ、“即会い”に対しては出会い系サイトでも未だに感じたことが無い程の半信半疑な思いになった。
そして、世の中に“神待ちが本当にいる”という事実には驚きで、さらに1時間後に会うという急展開な出来事は奇跡だろう。
こんな経験は長い間出会い系サイトを利用してきた人にとっても久しぶり、若しくは初めてという珍しい経験だろう。
そのような複雑な心情の中、車で待ち合わせ場所に向かった。
すると、約束どおりにSはいた。
大体の人が“家出娘”といえば、大きなボストンバックを持っていると思うだろう。
しかし、彼女が持っていたのは、ヴィトンのバックだった。
「これを売れば宿泊先に困ることは無いのでは?」と思ったが、人の価値観はそれぞれで、彼女にとっては別問題なのだろう。
そのようなことをされれば、“神待ち”を体験する機会を逃す事になる。
「Sちゃん?」と質問してみると、「はぁい」と返事が来た。
さらに、彼女は警戒しないで助手席に乗った。
このような態度をとるのは、“神待ち”に慣れているからだろう。
こちらとしては、初めてなので出会い系と同じように接して良いのか迷いながら、「ご飯食べた?」と質問すると、「今日は何も食べてない」と返事が来た。
「ファミレスと自宅、どっちがいい?」と質問してみると、「どっちでもいい」と返事が来た。
料理は面倒なので、ファミレスに行くことにした。
ファミレスに着き、車を降りた。
店に入る彼女の姿は“家出娘”や“神待ち”とは思えない堂々とした姿だったのは今でも覚えています(笑)